諸行無常、みたいなこと
2018年4月、僕はドイツに住み始めた。
1日だったか2日だったからは忘れたけど、本当に切りのいい感じで異国での生活は始まった。
一浪して大学に入り、19年過ごした地元を離れ、本当に上手くいかない4年間。
けれども、先生、先輩友人、バイト先方々、人のあたたかさを知った東京での4年間だった。
最後にほんの少しだけ、前とは違う手応えを感じれた僕は、その頼りない手応えを小脇に抱え、成田から飛んだ。
そこから、2年と少し経った。
地元を離れるとき、日本を離れるとき、この前ハンブルクを離れたときも、電車や飛行機の外に流れる景色をみていつも自分に言い聞かせる言葉がある。
「この感情には、とりあえず蓋をしよう。」
仏教の本を読むと、ちょっと近い事が書いてあってびっくりした。
色んな人のあたたかさを、いっぱいもらえてきたからこそ、僕は異国でも「外国人として」、精一杯生きていける。